なにも約束がない。
由美や奈菜はなにしてるかな。
そんなことを考えていると……
♪~…♪~…♪~……
ケータイの着信音がなった。
【優】
最近、優とは学校以外で話してなかったなぁ……。
「もしもし」
「おは。 寝てた?」
「ううん。ご飯食べおわって、ヒマだな~って思ってたところ」
「そっか。 会える?」
「うん」
「じゃあ、迎えに行く」
優はそう言って電話を切った。
あたしは急いで準備を始める。
シャワーを浴びて、洋服に着替えお化粧をした。
電話を切って10分くらいでチャイムが鳴ったけど、さすがに10分で準備ができるわけもなく……
優を待たせてしまった。
「お母さん、出かけてくるね」
「あれ? 優と?」
「うん。 どうして?」
「ううん。いってらっしゃい」
お母さんは久しぶりに優を見た。
むかしから、家族ぐるみの付き合い。
家にもよく来てたけど、最近じゃあそれもなくなった。
玄関の写真を見ながらブーツを履いて、お母さんに手を振り外に出た。

