「うわあああ!海だあ!」

窮屈な電車から抜け出すと
目の前には、
太陽の光をこれでもか!
というくらいに
反射しているエメラルド
グリーンの海が広がっていた。

「すごいでしょ?ここ俺ん家の近くなんだ。」

「すごーい!海嬉しい!」

「でも季節外れだけどな。」

まあ…今は北風が吹く肌寒い季節だからね。

「人、いない方がいいよ!
貸切だし、堂々と遊べるし!」

そう言って浜辺に走り寄る。
海、久し振りだな。
裸足にはなれないけど踏み出すたびに
砂に沈む足は海を感じていた。

「冬の海って以外にきれいだね。」

「俺もそう思った!」

二人で波打ち際にしゃがみ海水に手を浸す。
そして見つめあい微笑んだ。