――『ありがとうございましたー♪』
あれから40分後。
無事、買い物は終了。
「…ありがとうございました、こんなにいっぱい…。」
『いえいえ♪』
郁人さんの手には大きな紙袋2つ。
これらすべて郁人さん持ち。
私が払うっていっても、引越し祝いだからって言いくるめられてしまって、
しかもそのおかげで、さっきの店員さんには私達が同棲してるっていう誤解まで与えちゃって…
その上、それを2人とも赤面しちゃったものだから誤解を解くにも解けなくて――
「でも、本当にすごいんですね、郁人さんって。」
『え?何が?』
「何がって…ファッションセンスですよ。郁人さんが持って来てくれた服、ほとんど私にピッタリだったし。」
『ぁあ、そのこと…』
そう。
郁人さんが持ってきた服たちは、どれも私が不快に思うものはなくて、郁人さんも、イマイチって言って切り捨てたのはほんの2、3枚だけ。
つくづく郁人さんってファッションセンスに長けてる人なんだなぁって、感心してしまった。

