「店長…どうして、」
『貴女にはそれほど、やめてほしくはないの。この数年でこの成績。貴女はうちの戦力になりつつある。今、そんなあなたを失えば、こちらが不利益になってしまうのは目に見えてるのよ。分かって?天野さん…。』
「………。」
そんなことをいわれてしまうと、私は本当に何も言えなくなってしまう。
私は、店長に必要とされてる。
私自身も、働きたい。
でも――…
『分かったわ。猶予をあげる。』
「え?」
『5日間、これからどうするのか、決めて頂戴。ここをやめるのか、続けるのか。ちゃんと考えて、お店に来て。それまで貴女は休み。いいわね?』
「…はい。ありがとうございます…。」
ゆっくりと、電話を切った。
はぁ……
5日間の猶予をもらって、複雑な気分になりながら、私は自室を出た。

