――「あー気持ち良かったぁー♪」
お風呂上がり。
ちょっと水玉のパジャマは大きいような気もしたけど、下着のサイズはピッタリで、満足して私はリビングに戻ってきた。
―――のだけど…
「ど、どうかしました…?2人とも…。」
智愛ちゃんと郁人さんの様子がおかしくて、私は驚いた。
私がいない間に、何かあったの…?
『あっ、ちょうど良い所に来た!こっちこっち。』
「ぇ?あ、うん…。」
智愛ちゃんに手招きされて、郁人さんの隣に座るようにと促された。
『芹那さ、自分の服、ほしいよね?』
「え?」
『欲しいよねっ?』
満開の笑みでそう聞かれた。
欲しいのは、まぁ…欲しいけど…。
でも――…
『芹那ちゃん、遠慮しなくて良いんだからね。』
すると、郁人さんにも、あの優しい笑みでそう言われた。
まぁ、郁人さんがそう言うなら――…
「欲しい、かな…?」
本音を言ってみた。

