3人でご飯を食べて、3人でケーキも食べて、3人でテレビ見て…。
久しぶりに楽しいと思った。
2人ともこんな私に優しくて、それが本当に嬉しくて…。
幸せだなぁって…このままこんな毎日が続けばなぁって、思ってしまうほどだった。
「…私、お風呂入ってきますね。」
『『了解!』』
2人とも兄妹だからか息ぴったりで、そんな2人を見ると自然に笑顔になってしまう。
『あ、芹那の着替え!ちょっとこっち来て、芹那!』
「うん。」
『ったく、慌しいなぁ…智愛は。』
「ふふっ」
走って行く智愛ちゃんに私も着いていく。
『ここ!芹那のクローゼット。』
「あ、ありがとう。」
『まだこんだけしかないんだけど…。でも、明日には買い物に行かせるから。』
「…うん。ありがとねっ」
『気にしないで~♪』
私の部屋にあるクローゼットまで案内してくれた智愛ちゃんは手をひらひらさせながら戻って行った。

