『だから、兄貴のこと、信じてやってね。どんなことがあっても。』
「…信じてるよ。…信じてなきゃ、男嫌いなのに、男の人と関わりたくないって思ってるのに、頼ったりしないもん、郁人さんに。」
『……もう!可愛いこと言ってくれんじゃないっ!芹那~っ!』
「わっ…智愛ちゃん!?」
智愛ちゃんに抱きしめられて、智愛ちゃんの発達した胸が当たってる。
ちょっと…女として智愛ちゃんに負けた気が……
『これは期待できそうね♪この問題が解決したら、急接近よ!ファイトっ、兄貴!』
「??」
期待?急接近?
何のことだろう?
?マークを浮かべている私の横で、智愛ちゃんは意地悪そうに微笑んでいた。
『…ぁあ、いけない、いけない。忘れるとこだったわ…。あのね、芹那。今から大切な話をするからよく聞いてくれる?』
「…うん。」
話の内容はだいたい想像つく。
私の…ストーカー問題、のことだろう。

