「あ、そうだ!私も郁人さんにプレゼントがあるんです。」
『?』
すっかり存在を忘れていた、あのマフラーを郁人さんに差し出した。
『あ、これ…!』
「はい、今日完成したので、郁人さんに。」
『ありがとう、大事にするよ。』
そう言いながら、早速郁人さんはもらったマフラーを首に巻き始める。
『どう、似合う?』
「……はい///」
赤のマフラーを身に着けた郁人さんは、いつもの格好良さは抑えられ、なんだか可愛く見えた。
自分の編んだマフラーが、想像以上に似合っていてなんだか恥ずかしい。
『今日の帰りから巻いて帰ろうかな。』
「ふふ、まだマフラー着けるの早くないですか?」
『何言ってんの、芹那ちゃん。明日、雪降るって予報だよ。』
「えっ、そうなんですか⁉」
知らなかった…。
確かに、もう12月初旬だし…。でも、それでも雪降るなんて、よっぽど寒いんだろうなー。
そう思いながら、窓の外を見ると、もうすでに日は落ちていて真っ暗だった。

