――翌日
『やっほー、芹那!』
「智愛ちゃん…!来てくれたんだね。」
面会時間になってすぐに私の病室を訪れてくれたのは、智愛ちゃんだった。
『あったりまえでしょー!なんてったって、芹那は私の親友ですから♪』
「ふふっ、それもそっか。」
『あっ!それともー私のお義姉さまになる人?』
「へ?」
『聞いたよー!兄貴に。晴れて恋人になったんだって?』
っ……///
こんなに早く智愛ちゃんに知れ渡るとは思っていなかった私は、何も言えずにただ赤面するしかない。
そっか、今、一緒に住んでるんだもんね…。
すぐバレるのも当たり前か。
『本当にじれじれカップルだったから、このまま付き合わないんじゃないかって、ちょっとハラハラしてたんだよー?』
「そ、そうなの!?」
智愛ちゃん曰く、私が智愛ちゃんのもとに初めて向かったあの日、智愛ちゃんは郁人さんの想いに気づいていたらしい…。
おそるべし、智愛ちゃん。
だてに探偵、やってない。

