『OK?』
「はいっ、行きましょう…!」
受付に一人待っていた諏訪さんと合流して、足早にお店を去る。
ありがとう…今まで。
そして
――さようなら。
私は振り返らずに、諏訪さんの背中を追いかけ、駐車場に止めてある車に乗り込んだ。
「……っ」
『お疲れ、芹那。』
車に乗った瞬間、押さえていた涙が溢れだす。
最後に、店長に恩返しくらい、したかったのにな…。
今までのあのお店での、店長との思い出がフラッシュバックしてきて、中々止められそうにない。
『辛かったよね、ごめん。』
「ど、して…っ」
『ん?』
「どうしてっ…智愛ちゃんが謝るの…ッ?」
私を抱きしめて、謝罪する智愛ちゃんに、私はただ、泣きながらその意味を聞いた。

