「私…っ、店長の下で働けて、本当に幸せでした…ッ!」

『そんな、泣かせるようなこと、言わないでよ。』

「私…ッ、この仕事、続けますから。店長から教わったこと、一生忘れません。本当に、ありがとうございました…!!」


店長の下で働けて、幸せだった。

仕事の厳しさも、楽しさも、教えてくれたのは、店長だった。


『頑張って。遠くから…貴女のことを応援してる。』

「っ…ありがとうございます…!」


最後に、店長と握手を交わす。

そう言えば、ここで働くことが決まった時も、店長と握手したっけ…。


『芹那、もうターゲットが会計に行くわ。早く出て。』


智愛ちゃんの焦った声に、私は店長から手を離す。


「では…失礼します。」

『さようなら。』

「さようなら…。」


智愛ちゃんの言うとおりに店長室を出て、すぐに諏訪さんの元へ向かった。