『ダメ?やっぱ無理?』
「っ…ぃや、その……」
いきなりそんなことを言われたものだから、私の頭はよく回らない。
私が、郁人さんのマフラーを編むの?
『…ごめん、』
「…っ、え?」
『今、文芸屋さんに向かってる。』
「へっ、…嘘!?」
私、何も返事してないよ…!?
流れゆく景色に目を向ければ、確かに来た道とは全然違う道に進んでる。
『……やっぱ、嫌だった?』
「…意外と強引なんですね、郁人さんって。」
『ぇ、あ、そう?』
「そうですよ。」
ショッピングの時もそう思ってた。
郁人さんって、結構思ったことを実行するタイプなんだなって。

