―――そして時は過ぎ、気付けば夕方。


「ぁの…今日はありがとうございました。」

『どういたしまして、クスっ…』


今日は凄く…郁人さんに甘えてしまった日となってしまった。

郁人さんの車の後部座席にはこれまでにない数え切れないほどの紙袋たち。


洋服はもちろんのこと、

日用品で足りなかった歯ブラシとか洗顔とか、お箸とかお茶碗とか、とにかく色々と……

しかも、その上に今日の夕食代まで。

お昼ご飯だってそう。


すべて郁人さんが払ってくれた。

あんなに自分で払うって言ったのに……、

意外と郁人さんは頑固で、私はその押しに負けて払うことは許されなかった。

今日でどんだけ私は郁人さんにお金を使わせたんだろう…。


考えただけで失神しそうだ。


――の割には、郁人さんは満足げな表情で運転をしている。

…なんか、もういいや。


郁人さんが楽しかったのなら。

私もあまり考えないでおこう、お金のこと。