「あ…」 ……何で睨むの……? 私、何か気に障る事したかな……? 理由が知りたくて、恐る恐る口を開こうとした時… 「彼方〜、帰ろうぜ〜!」 呼びに来た友達に、彼は私を無視してそのまま教室を出て行った。 大丈夫。 私は、大丈夫。 私もカバンを持ち、誰もいなくなった教室を出て、図書室へと向かった。 .