幼い頃からそう思っていた聖は、助手席で微笑む母親から目を逸らして、窓の外へ向けた。 世の中はクリスマス。 恋人やら家族やらで沸き立つ。 なんでもキリストはクリスマスに生まれたわけじゃないのだと照大から聞いたことのある聖は、結局誰の誕生日を祝っているのかと思う。 聖母マリアにしかその答えは分からないんじゃないか。 食事や買い物に付き合わされ、ホテルに着いたのは夜になっていた。 今すぐにでも屋敷に帰らせて欲しく思ったが、それ以上の疲労がのしかかる。