大森は、立ち止まって、ゆっくりゆっくり振り返った。





いつもの冷たい顔じゃなく。





懐かしい顔をしてた。





そう。





仲良しだった頃の大森。





「どーしたあ。」





懐かしい。





いつも大森は、あたしが呼ぶと、





”どーしたあ”って、言った。




それが、大好きだった。