「南口行くのー?」 夏帆が相変わらず マイペースに言う。 ホント夏帆は癒しだな… 「うん。行こー」 あたしは南口に向かって 歩き始めた。 …………… 「…南口ってどこ?」 「………」 あたしを見るふたりの 目がこいつもバカだって いう目をしてる。 はいはい。 あたしもどうせ バカですよーっと。 そんなこと中学の時から 自覚してるっての。