目が覚めたら私は真っ先に鏡に向かって笑顔の練習と寝癖を直す。



「…よし」



ドアを開けてリビングまでの廊下を軽く走る。



だいすきな笑顔を早く見たいから。



「真知、おはよう」



この声を聞くと安心する。



「おはよう、紘ちゃん」



やっぱりこの人を目の前にするとさっきの笑顔練習がぱあになる。



それくらいの眩しい笑顔を向けられたらそら私なんかの笑顔は見せれませんわな。