「…………だからこそ、おめぇの事をもっと知りてぇなんて思うのかもわかんねぇな」


一人で抱え込むな。


俺に頼っとけ。



眠っている朔を起こしてしまわぬように、静かに、静かに呟く。

どうか、言葉が届いてくれればいい。

こんな小さな声で言っておいてなんて自分勝手なのだろうか。

否、そうだとしても。




――――――……………