私は降ってきた雪を眺めながら、余り人のいない道でクルリと一回転した


体が軽やかで、まるで雪にでもなった気分だ


ふふっと笑いながら、私はそのまま歩き出そうとする



──だけど

「……あれ…?」

目の前に、雪で滑ったのか 地面に寝転がっている人を見付けて 慌てて駆け寄る


頭でもうっていたのなら、大変だ