「はぁ?」


あんなに心配してたのに
出てきたのは雪那で
しかも右手にはスプーン。左手には、
しっかりとかき氷の入った
容器が握られている……。


『なっ!!』


そんなに、おどらかなくても…。


って見ずに開けたのかよ!!


俺が変なオヤジだったら
今、捕まってんぞ…。


やっぱ、こいつ無防備すぎる。


-ガチャン!!-
-ガチャ-

「って、コラ!!
 閉めんな。」


あいつ、閉めやがった…。
しかも鍵まで…。


「おーい。雪那ちゃん、開けて?」


『……。』


無視かよ。