また一週間が過ぎました。


 相変わらずひざこぞうを抱えた子おにの頭からは、新しい角がのび始め、口元には八重歯のようなキバが顔を出していました。




 突然、ピリっと、子おにの肩がふるえました。





 なつかしい声がしたのです。