恥ずかしくて。

 ……恥ずかしくて。

 顔が、勝手に熱くなる。

 とうとう、抗議しようと、わたしも、騒ぎの輪の中に、入っていこうとしたときだった。

 いままで笑っていた星羅が、真面目な顔をして、すっ、と手を軽く上げた。

「そこら辺りは、大丈夫だ。
 以前、我が名にかけて誓ったろう?
 真衣のことを心から、愛してる。
 そして、本当に大切なんだ。
 だから、めったなことでは、誓いは破らないし。
 真衣の嫌がることは絶対にしない。
 ……今まで十年も待ったんだ。
 あと四年くらい、何でもないさ」