まぶし……っ!



 圧迫を感じるほど、強烈に輝くセイラの光に目をつむり。

 まぶたをしばたたかせながら、ようやく開いてみれば、そこに、二つの姿があった。

 一つは、見慣れた愛しいヒト……!

 ヒューマンアウトした、人間の姿で、全裸で片膝をついた形のまま、彫像のように固まっていたのは。

「星羅!」

 見慣れたメッシュの入った金髪に呼びかけると。

 彼は、ソファベッドの上にあった薄いタオルケットを、上手くカラダに巻きつけて、立ち上がった。

 そして、両方とも琥珀色の瞳で、わたしをまっすぐ見る。

「真衣、びっくりさせたね?
 ごめん……」

 元の星羅だ……!

 うん。

 しゃべり方も、いつもの星羅、だ。


 よ、良かった……っ!


 あのまま、星羅が元に戻らなかったら、どうしようか、と思った……よ。

 ほっとして、ため息をついたとたん。

 何だか、目頭が熱くなる。

「……真衣、泣いてるの……?」

 自分の方がよっぽど泣きそうな顔の星羅に言われて、ほほを触れば、確かに濡れてた。



 えっと……これは、わたしの涙……かな?