男のなかのオトコ



「つ…ついたぁ!」

ここに着くまで5分ってとこだろう。
足場が悪くこけそうにもなった。
私達は小さな小屋の中に入った。

「へぇ~以外と綺麗なところだね」

「洗面台やお風呂もちゃんとあるな」

私と優は部屋を探索、陸と想は床にねっころがっていた。

「なぁ、自給自足って先生言ってなかったか?」

「あ~そうだったね、なんか探してこないと」

「んじゃ行きますか、ホラッ陸も優も起きろ」

陸の体を揺すった。

「あぁ?」

「夜ご飯の調達に行くぞ」

「ちっ、めんどくせーなぁ」

「仕方ないだろ夜ご飯抜きになるぞ?」

「くそっ」

「でも春、どこに調達しにいくの?」

「…う~ん」

するとさっきまで黙っていた想が口を開いた。

「……さっき近くで川の音がしてた」

「想ナイス!んじゃ想と陸は川で魚釣ってきてくれ」

「俺と優は山菜とり」

「はーい」

「………ちっ」

「………コクッ」