男のなかのオトコ



「なんだよ」

「陸、ほんとはいい奴だったんだね」

「俺は始めからいい奴だ、礼がしたかったら体で払ってもいいんだぜ(笑)?」


「…ごめんさっきの言葉取り消す」

やっぱり陸はただの変態だったな。
あっ、忘れてた私男にもどらないと。

「陸、私着替えないと」

「あ~、そうか…着替えるのか」

「うん、そこの公園で着替えてくる」

「手伝おうか(笑)?」

「別にいい!!!」

「ちっ」

陸の舌打ちを気にすることなく着替えに向かった。

ハァ~
トイレの個室に入るなりため息をついた。

また当分女として買い物行けないよぁ…
ちょっと悲しいなぁ…

少し落ち込み気味にウィッグを被った。



「お待たせ」

「………。」

「どしたの?」

「いやぁ、人ってすげーなと思って」

「????ん」

「(笑)いくぞ」