「ここだ」 陸が足を止めた場所はなんだか大人っぽくて黒をきちょうとした店の前だった。 「ここ?」 「俺の行きつけの店」 「なんか…高そう」 「いいから」 陸と一緒に店の中に入った。 うわぁやっぱりちょっと高いな…でもめちゃくちゃカッコイイ。 「どんなのがいいんだ」 陸は値段なんか関係無しに聞いてきた。 「う~ん…出掛ける用の服、でも私もっと安い所で買うよ」 「まぁいいから色々見てみ」 見ろって言われてもなぁ………。 よしっ、こうなったらお金のことは考えずに今日は選ぼう。