男のなかのオトコ


しばらく歩くと公園を見つけた。

ここのトイレで着替えよう。

トイレの個室はやっぱりせまいなぁ……ハァ~なんで私がコソコソしなきゃなんないの!もとの姿に戻るだけなのに。

文句を言いながら着替えた。

よしっ!ちゃんとメイクもしたしこれなら私だって分からないでしょ。
鏡の前でチェックしスカートをひらつかせながらトイレを出た。

さて…まず何を買い行こうかな。

「どこ行く?」

「とりあ………え…」

私は幻を見てるのだろうか…私の目の前には奴がいた…そう奴だ、河南陸だ!!!

「なんで、なんであんたがここにいるのよぉぉぉぉぉぉ!」

「偶然だって偶然」

「偶然なわけないでしょ!!!ここの公園学校から結構離れてるのに!」

「まぁそんなこと気にすんな、そんなことより今からどこ行くんだ?」

「まさかついてくるつもり?」

「そう、そのつもり」

「…………ふっ」

ダッ
全速力でその場からダッシュした。
最悪だぁ~、
あいつはいったいなんなのよ!!!
とりあえず今は逃げよう。

だいぶ走っただろうか
ハァハァ、ここまでくれば大丈夫なはず……だったのに。
いつの間にか後ろから抱きしめられてる状態になってるし!!!