男のなかのオトコ



「大丈夫だ、さらし巻いてるの見ただけだから」

「っ~///」

少し安心したけどやっぱり恥ずかしい。

「まぁそんなに恥ずかしがんなよ」

「恥ずかしいに決まってんじゃん!!!しかもよりによって陸に」

「知るかよそんなの、お前がかってに脱いだんじゃねぇか」

「うっ…」

「ふんっ」

「ていうかもおどいてよ、全部話したから」

「どうしよっかなぁ」

「ふざけんな」

「わかったわかった」

陸は私の上からダルそうに降りた。

「なぁお前なんで女なのに男子校にいるんだよ」

「…うちの父さんが家の道場継ぐために男子校で男らしくなって来いって…」

「…めちゃくちゃなオヤジさんだな」

「…うんっ」

「…このままここに居れると思ってんのか?」

「頑張る…」

「そんなのいつかバレるに決まってんだろ」

「確かにバレる時がくるかもしれない…でも私はその時がくるまで頑張りたい、初めは私もなんで女なのに男子校にいかなきゃなんないの?って思ってたけど、父さんも心配なさげな感じだったけど私を信じてここに居させているんだと私は思ってる…それに最後に決めたのは私自身、だから最後まで頑張りたい、途中でやめるなんてイヤ。」



「………本当にバレたら最後だぜ」

「うん…わかってる」

「ハァ、わかった」

「陸、ありがと!」