別にイイんだけどさ

「イサちゃんの部屋は
俺と双子部屋の間な」

「あぁ、わかった」

そこって確か兄ちゃんの趣味部屋

じゃなかったけ?

まっ、兄ちゃんの事だ

大方、全部長続きせず

ガラ空きなんだろう

「ネー、誰か来たのぉ?」

あ、姉ちゃん

「アレ?!勇希君?どしたの?!
あ、怪我大丈夫?」

「あぁ、平気。サンキュ
改めまして
今日から居候させていただきます
若桜地勇希です
ヨロシク」

超丁寧・・常識人?

「それと、今回の那津兄ちゃんの
淡いイタズラ心が原因の
女子の怒りからハルを守るために
今日からずっと付くからね、ハル」

それって・・

「ボディガード?」

「まぁ、そんなとこ」

勇希君も責任的なの感じてるのカナ?

悪いのは兄ちゃんだけど!

「でも、勇希君て強いの?」

あ、ソレ僕も思った

「うーん・・・まぁ
それなりに?」

それなりに、ねぇ

なんか、心配だな

だって、勇希君

細いし、運動部に入ってる訳でも

ないし、キツそう・・・

「暁夜。心配そうな顔すんな
イサちゃんは高校入学の日
ヤンキー系の男子10人相手を
1人で倒したんだから
怪我はかすり傷1つのみ!」

「なんで兄ちゃんが
そんな事知ってるんだよ」

勇希君が自分から言ったとも

思えないし

「入学式は那津兄ちゃんに来て
もらったんだ。んで、うちが
っていうより那津兄ちゃんが
絡まれてたのを、うちが助けたんだよ」

「なッ、その話は内緒の約束だろ!」