気が付くと私は、布団に寝かされていた。
「ぅ…。」
「あっ!
起きた?」
誰かの声がした。
見ると、そこにいたのは時雨君だった。
「うん。」
私は起きて、手具しで髪を整える。
「びっくりしたよ。
いきなり倒れるんだもん。」
そっか。
私、あの後倒れたんだ。
「ここどこ?」
「ん?
俺らの部屋。」
当たり前か…。
って…。
「えっ!
じゃあ千里と美沙希は?」
「自分達の部屋に帰った。」
マジですか…。
「じゃあ、私も帰るね。」
立ち上がってドアから出ようとすると…。
「待って!」
時雨君に止められた。
「?」
不思議に思っていると…。
「お前、今何時だと思ってるんだよ。」
時雨君に言われた。
「えっ!
何時?」
「23:38」
時雨君が、時計を見ながら言う。
「そんな時間!?」
「うん。
消灯時間が21:00だから、今出ていって見付かると怒られるよ。」
真剣な顔で言われる。
ドキッ…。
えっ…。
カッコイイんですけど…。
恥ずかしくて、目をそらす。
「そっか…。
どうしよう…。」
私が不安な顔で言うと…。
「とりあえず、俺らの部屋にとまってけ。」
時雨君に言われた。
そっか…。
って…。
「えっ!?」
めっちゃ驚きました。
「嫌か?」
また、真剣な顔で言われる。
ドキッ…。
まただ…。
「あっ!
いや、別に…。」
「じゃあ、今夜はここに泊まって!それで明日、こっそり抜け出せ!」
そう言って時雨君は笑った。
「うん!」
私もつられて笑う。


