「真白ぉ~! 大丈夫だった~?」 千里と美沙希が、心配そうな顔をして駆け寄ってきた。 「うん。 文句言われただけだよ。」 「何て?」 「『あんたは一真の何を知ってるの? 一真は皆に優しくてスポーツ万能で…。 それのどこが嫌なの?』 って…。」 「それで、何て言ったの?」 身を乗り出す千里。 「『別に。 一真君は裏の顔を出さないだけだよ。 私以外にね。』 って言った。」 「真白強い!」 「あはは。」 2人とも、安心した顔で笑った。