「本城?」
この声は…。
私の大好きな声…。
「時雨君!
何?」
「大丈夫か?」
時雨君が、心配そうな顔で聞いてきた。
「何が?」
「何って…。
お前、顔色悪いぞ?
気分でも悪いのか?」
マジですか…。
そんなに?
「大丈夫。
緊張しているだけ…。」
「だよな…。
緊張するよな…。
昨日より、大人数の人が来るからな。」
その言葉に、ますます緊張するんだけど…。
「どうしよう…。
失敗しそう…。」
本気で緊張してきた。
「本城なら大丈夫だよ!」
「うん…。
ありがとう。」
やっぱり、時雨君って優しい…。


