長かったような短かったような時間が終わり…。 「やっと出れたぁ!」 良かった。 時雨君が助けてくれて…。 「あっ、ありがとう…。 時雨君。」 私はペコッとお辞儀をする。 「どういたしまして。 てか、怖いんなら入るなよ!」 「千里と美沙紀に連れていかれたの!」 私だって、入りたくなかったよ…。 「そうだったの? それで愛川と佐藤は?」 「…。 どっか行った…。」 「マジかよ…。」