トントン…。
誰かが、私の肩を叩く。
「嫌っ!」
怖くて大声を出した。
「その声は、本城?」
この声は…。
私の大好きな声…。
「時雨君?」
「うん。
大丈夫?
もしかして、お化け屋敷怖い?」
「…うん。」
なんか情けない…。
「てか、何で1人?」
別に、好きで1人でいるわけじゃ無いんだけど…。
「千里と美沙紀と一緒にいたんだけど…。
はぐれちゃったみたい…。」
「そっか…。
じゃあ、とりあえず外に出るか。」
「うん。
出たい…。」
私は、すでに半泣き状態…。
「怖いんだろ?
俺の手、つかまっとけ。」
そう言って、優しく手を差し出す時雨君。
「えっ…。」
「…早くしろよ////」
時雨君、顔真っ赤…。
「うん…。」


