「ゆーは本当に普通の女子高生かな?」


空輝の言葉で部屋が一瞬にして静かになった。


「どういう意味かな、空輝?」


幸が優しい笑顔で空輝に質問する。


「だって・・・・おかしいじゃん。普通の暴走族でも翔のこと怖がる人が多いのに、普通の人が・・・ましてや女子高生が怖がらないなんて・・・・。」


「確かに・・・・。」




それは、俺も思ったことだ。


祐瑠さんのことを知っていて、もっと怖い人を昔からみているなら別だが、祐瑠さんは子供に言ってないと言っていた。


だから、この世界とは無関係なはずだ・・・・。



「柚ポン、昔なんかあったのかな?」


「過去に暴走族だったりして・・・・・・。」


「いや、柚ポンに限ってそれはないよ(笑)」







「親が暴走族っていうのはどうかな?」







幸が真顔でみんなに問いかけた。

もしかしたら、幸は気づいてるのかもしれない。


けど、まだ確信じゃないからみんなに聞いている。



「どう思う翔?」