否定される可能性は低いと思うけど一応聞いた。

まぁ、あの空輝でも気に入った女だから可能性は0に近いけど・・・


「あ~、別にいいんじゃね。」


「もちろん、いいよ。」


「じゃー、車手配するね。」


「・・・・・うん。」




やっぱりな。コイツらも転入生がそこらの連中とは違うと思ってるはずだ。






それに、コイツらは初めてなんだ。

こうやって、自分自身を見てくれる人は。



だから、すごく嬉しいんだと思う。

俺も祐瑠さんに自分自身を見てくれた時は、泣いちゃうほどに嬉しかったから。



でも、倉庫の仲間がどう思うかわかんねー。

3代目の総長が連れてくる女たちは、俺達のことを道具にしか思ってないやつらばっかだったから。


3代目の総長の前ではすごく優しそうにしてたけど、いない時は下っ端のヤツらは奴隷にされていたようなもんだ。




でも、仲間だからこそ女はそんな奴だけじゃないと教えたい。

転入生みたいにちゃんと見てくれる人もいるんだって。


倉庫に連れて行くっていうことは、光龍の姫になるっていうこと。

大丈夫。アイツらならわかってくれる・・・。




俺は、一人で心の中で納得して教室をでた。