我ながら、動転していた。 溜め息をつきながらデスクに戻ると、コーヒーの缶が置いてあった。 …微糖。 一体誰が? 周りを見ても、 ほとんどの同僚が昼時だからかいなかった。 …高木か? いや、彼はコーヒーは無糖派だ、と昔言っていた。 和泉も桑原も有り得はしない。 さっき、社食に女の子に引っ張られていったから。 じゃあ誰、と頭を抱える。 だが、そんなコトをしている暇は無い。 私はすーっ、と深呼吸すると、 仕事を再開した。