「…え?あ、蒼井先輩…?」
陸がストーカーとかいうから
余計にびっくりした。
「俺ストーカー…なの?」
ちょっと首を傾げて
放心状態のあたしに問いかけたのは
自転車に寄りかかってる
あたしの…彼氏だった。
「誰?」
「これはその…学校の先輩で……。」
陸に聞かれて
思わず顔を火照らせてしまった。
どうしよー…
彼氏って、知られたくない…
恥ずかしいよぉ…。
「椎奈ちゃんっ、遅刻。しちゃうよ?」
困っているあたしに
手をさしのべてくれた先輩は
自転車にまたがって
ここ。乗りな
と、二人乗り専用の
特別な席へと促した。

![出会いは密室で[完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.834/img/book/genre1.png)