暗く、何も無い。 見渡す限り闇… 「死んだんだった。 死んだ後ってこんななのか…」 真っ暗なのに、自分がはっきり認識出来る。 なんとも不思議だ。 思わず感慨深く納得してしまう。 『否。貴女はまだ死んではおらぬ。』 「っ!!」 気配も無く、いきなり後ろから声がした。 急ぎ振り返ると一人の老人がいた。 「………」 『………』 誰?