AEVE ENDING other storys







植物に関する知識を中心に、数十人居る兄弟達と毎日のように勉強させられている。
たまにうんざりすることもあるが、知識が増えるのは純粋に楽しいことだ。

なにより兄弟達は優しく慈愛に満ちていた。
俺が家族に加わることを違和感もなく受け入れてくれた。

お陰で楽しい日々を過ごしている―――じゃなくて。


「でも、君の父君はそれを断った。自分の知識や技術は豊かな「街」のものではなく、貧困に苦しむ「外」の人々の為にあるものだ、といってね」

語りながら、雲雀は居眠りをしている倫子の頭を撫でている。
相変わらずの溺愛ぶりは、邸に帰ってからは顕著に見られるので特に珍しくはない。

「引く手あまたを押し退けて、彼は妻と共に荒野へと飛び出した」

雲雀は一口紅茶を啜り、俺の視線を捉えた。

自分の父親のことを他人から聞かされるなんてどこか気恥ずかしいけれど、誇らしいのもまた事実だ。

真っ直ぐ雲雀の眼を見て、無言で促す。