―――悔しかった。
なにもかも手にしているこいつらが羨ましくて、それでも施しを受けてしか生きる道のない無力な自分が、無価値な自分があまりにも惨めで。
こんな風に情けなく喚いている自分が、憐れで。
「…お前達はなにもかも手にしていて、それなのに、まだ、まだ足りないって、ないものねだりばかりしてるくせに、」
それなのに、俺より、父ちゃんや母ちゃんよりも、ずっと幸せで、多くを手にして、掌から零れおちる全てを、それでも逃したくないと―――そう、考えても仕方ないことばかり。
「俺達を憐れんで、可哀想だと情けをかけて、比護して、戯れに愛して、…っ」
悔しかったのは、そんな真似をしたのがこいつらだったからだ。
青空のように晴れやかな雰囲気を持つふたりに、俺は。
「ふざけるなよ…!」
憧れていたのに。
―――やはり荒野に根を張る土の民を、神は救わないのか。


