背の高い窓や扉は解放され、ただ静かに室内の解放感を高めている。
壁の半分を占めるテラスへと出られる格子窓から注ぐ柔らかな陽射しが眩しい。
―――外は、晴れているのか。
平和を匂わせる、それ。
何より異様なのは、何人居るのか見当もつかない程の、こども、こども、こども。
積木遊びをする者、昼寝をする者、庭を駆け廻る者、ソファで本を読む者、お喋りする者、お茶をする者。
皆が皆、思い思いのことをしている。
揃いの白を身に纏っているせいか、まるで絵画に描かれた天使の園にでも迷い込んだ錯覚に陥った。
ますます、此処がどこか解らなくなる。
「…気分はどうだい?」
上から掛けられた声に視線を上げると、最年長らしい青年が苦笑気味に笑っていた。
年の頃は十代だろうが、随分と大人びた表情で、周りの子らと同じ白を着ているとはいえ、一線を画しているように見える。
「ここに初めて来た連中はみんなそんな顔をするんだ。びっくりしたろ?」
そう言ってけらけらと笑う。
(―――あ、)
この笑い方、誰かに似てる。


