AEVE ENDING other storys






「ていうか、盗賊、どこ!?」

橘の怪我もそうだが、気になるのはそこだ。
もしまた襲ってきたら、今度こそどうなるかわからない。


「大丈夫だよ。とても遠くへ飛ばしたから。強制テレポートの衝撃で、二日は起きられないと思うけど」

きょうせいてれぽーと?

「僕に任せてればいいのに、橘はいつも前に出るから」
「…任せっぱなしにしたら殺すくせに」
「生きる価値がないものに情けなんかかけないよ」

俺が「きょうせいてれぽーと」の件を理解する前に、またも口喧嘩が始まった。
先程まで盗賊と闘っていたというのに、このふたりはペースを崩すことがない。


いつだってふたりは、「倫子」であり「雲雀」であり、「ふたり」であるのだ。

それが少しだけ、この荒んだ世界では特別なことのように思えた。