カウントダウンの奇跡


その時、龍が振り向いた。


「龍!!!!!」



「奈美!!!」



あたしは自転車から飛び降り、龍に抱きついた。



「龍!!!ごめんなさい!でも、あたし龍と別れたくないの!遠距離でもあたし頑張るから!!!お願い!!!!!」



言った。


全部言った。



「奈美………。俺こそごめん。勝手に別れるとか言って…。別れてから気づいたんだ。奈美がどんなに大切か…………」



「龍ぅ~!」



あたしの顔は涙でぐしゃぐしゃ。



「やっぱり本当に大切なものって、失ってから気付くんだな。ごめんな………」


龍………