カウントダウンの奇跡


「龍……」



『さぁ皆さん!新年まであと10秒!カウントダウン始めましょ~!』


『10!』


あたしの鼓動が、部屋に響くほど鳴り響く。



『9!』



何であたしはテレビを消さなかったんだろう。


『8!』


いつでもテレビを消せるのに、手が動かない。



『7!』



龍……


『6!』



あたしのこと…待ってるの……?


『5!』



あたしのこと…信じてる?


『4!』



一秒が、凄く長く感じる。

『3!!』



だんだん、龍があたしから離れていくかんじがする。


『2!!!』


急激にさびしさがあたしを襲う。



『1!!!!!』



このままで…いいの?







駄目!
あたしがヤダ!!!!!



『Happynewyear~!!!』


その時にはもう、あたしの足は無意識に走りだしていた。