「君は雷神みたいに何かに囚われたりはしないんだろうね、あるとすればお伽噺のシンデレラかい」
「執着くらいはする、人間だからな――…それを囚われと言うのかは知らないが。
まあ、仕事<娯楽>がなけりゃ生きてられないあたり、雷神みたいに足掻くんじゃないか」
「やだなぁー、そんなカッコ悪い君は見たくないよ」
「なら見る前に殺せ。
1000人くらい差し向けられたらさすがに適わないと思うから」
そうする、と言って陛下は笑う。
主従であり友人であり敵でもある二人の妙な対話はさも楽しそうに交わされた。
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