私の家に住みませんか?【完】






「へぇー、それは凄い!

プレイボーイだったんだねー」




「まぁね、

小麦と違ってモテたから」




カッチーン。


紬はニヤニヤしながら言う。



私は思わず、




「今日、新に告白されたもん!」





…言っちゃった……




しかも、蓮さんのいる前で……



しかも名前まで……




「………“新”って、あの?」




ちなみに紬は新を知っている。




「そう!あの新!」



ここまで来たらほとんど意地だ。




「へぇー、やるなあのガキ。」




「私に彼氏ができるのだって

近いんだからね!」



そう言ってキッチンに行った。





行く時に見た蓮さんの顔が、
悲しそうだった。



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