私の家に住みませんか?【完】






そんな気付かれたくない甘利に




「あのさぁ!」




口が滑った。

何やってんだ俺…




「なに!びっくりしたぁー」


甘利はパンを焼く手を止める






「……………なんでかな。」




あんな声出したら
話さざる終えない……


きっと、誰かに聞いてもらいたい自分がいたんだろう…





「……は?」




俺はずっと気になってたけど、

甘利に聞いても仕方のないことを聞いてしまった






「なんで、俺だけ“蓮さん”なんだろう……」




俺、中学生かよっ!






「……小麦ちゃんのこと?」





俺は頷く。



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