次の日の朝。 俺が起きた時には、 小麦ちゃんは制服姿だった。 「あ、蓮さん!おはよう!」 「……おはよう」 さっきまで、あんな辛そうな 体勢で寝てたとは思えない…。 「あ!そうだ、蓮さん!」 そう言われて、 パーカーを差し出された。 「ありがとうございました! 嬉しかったです!」 この時、 小麦ちゃんの 笑顔を見て確信した。 俺は、 小麦ちゃんが好きだ、と。 .